2008年6月2日月曜日

四川大震災と自衛隊派遣

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メールマガジン640号   2008/6/2日発行(月・水・金発行)

□□ 四川大震災と自衛隊派遣 □□

四川大震災は誠に悲惨で言葉もありません。なくなられた多くの御霊に心からお悔やみを申し上げます。

今回の大震災で中国の大きさをあらためて実感しました。各国からの支援受け入れに手間取っているように見えますが、必ずしも自前主義ではなく色々と事情があったのだろうと思います。実は日本も同じことだったのです。

阪神・淡路大震災の時には最も早く救援体制を敷いた米海軍第7艦隊(横須賀)が、「艦艇を神戸港に入港させてのヘリコプターによる負傷者の救援」を政府に申し入れたところ、神戸市の受け入れ体制の未整備、政治的理由、接岸施設の被災による危険性などの要因により、拒否する事態を発生することとなったのです。最も親しいはずの米国の支援をさえ断っています。

しかし、この対応が特別であったわけではなく、当初から、各国からの支援の申し出にも政府として対応できていなかったのです。

中国政府は遅れたとはいえ、各国の支援を受け入れています。そんなときに降ってわいたかのように「自衛隊機の中国支援」がマスコミをにぎわせました。このさい一気に自衛隊の中国派遣という画期的なことを実現させようと、少し焦ったのではないでしょうか。

日本でも阪神・淡路大震災の時に総理大臣であった社会党の村山首相が自衛隊の投入を躊躇し、部隊が現地に入ったのが3日後であったことを忘れてはいけません。いわゆる知識人と称する人々の自衛隊アレルギが最も大切な人命に優先するという馬鹿げた状態が日本で現実に発生していたのです。

まして相手は中国です。受け入れに消極的だとか、自衛隊派遣が出来ないで残念だとかの言辞を軽々に発するべきではないと私は思います。また阪神・淡路大震災の時は縦割り行政の弊害で支援体制が遅れ、多くの貴重な人命が失われました。日本の官僚組織が縦割りで機動的な活動には不向きであることは今も変わりませんが震災の場合は改善されているのでしょうか?

中国政府も被災規模のあまりに大きなことに呆然としていることでしょう。でも少し前の中国ならこのような情報が私たちの目や耳に届いたでしょうか?中国も随分と開かれた社会になったものだと思います。

この教訓が今後発生するであろう、日本における大震災の時に生きるのか、中国の支援を通して私たちは検証する必要があります。今はただ中国の人々に私たちがそれぞれの立場で何が出来るかを考える時でしょう。

中国はこれからがとても大変だと思います。中国の指導部も必死だと思います。私たちは暖かい目で自分たちに何が出来るかを考えるのが一番大切だと思います。

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