2008年7月13日日曜日

株主総会悲喜こもごも

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-メールマガジン653号   2008/7/14日発行(月・水・金発行)

□□ 株主総会悲喜こもごも □□

「悲喜こもごも」この言葉が最も良く使われるのは入試の合格発表の報道などです。当然合格者もいれば不合格者もいるわけですから「悲喜こもごも」の風景が見えてあたりまえです。でもこのような異なった人物に対する使いかたは間違いであるとも言われています。「明暗くっきり」とでも表現すべきなのでしょうか。

では正しい使い方はどうでしょうか。同一人物に対して「悲しみと喜びが入り交じって訪れる」ということだそうです。その意味で今年の株主総会で「悲喜こもごも」を感じた事例を申し上げます。

富士通黒川社長突然の退任

黒川社長が就任した5年前には富士通は栄光の絶頂から断崖絶壁に落ち込んだ苦難の時期でした。就任当時、赤字3825億円、翌15年3月期も1220億円と連続で巨額の赤字を計上していました。
それを今期、営業利益2000億円を稼ぎ出した立役者が黒川社長だったのです。まさに「悲喜こもごも」ではありませんか。就任当時、一世を風靡したカリスマ経営者から無名の黒川社長へのバトンタッチでした。

一部にその経営手腕を不安視されながら、社員との対話の重視や、選択と集中の徹底など、実に地道に経営の基本を徹底し、そして今日の見事な回復を見たのです。そして誰もが会長就任と思っていたところを、経営の第一線から突然引退することを表明しました。

「65歳になって自分の人生を歩みたいと思った。会社と縁を切りたい」と株主総会の壇上で宣言したのです。私にはその気持ちが痛いほどわかります。社長の5年間、燃え尽きるほど打ち込んだのでしょう。見事に仕事をやり遂げて、爽やかに去る黒川社長に、心から「ご苦労様でした」と申し上げたい気持ちになりました。

三菱自動車

今年の株主総会で一株主から次のような発言があったそうです。「あなたの社長就任時はね、本当に会社がつぶれるかと思った。よくぞここまで来た。感謝する。」

三菱自動車もやっと今期347億円の黒字浮上に成功したのです。当時72円の額面の株を購入した人がいたとしたら、大もうけしたことでしょう。私自身も三菱自動車はつぶれると思いました。

ダイエーが何度もてこ入れを受けながら、ついに自立更正できなかったように、伝統にアグラをかく三菱自動車がいかに三菱グループの支援があるとはいえ、経営再建が出来るとは思っていませんでした。今後本当に自立できるかまだ予断を許しませんが、とにもかくにも「株主総会悲喜こもごも」でこの二つの事例はなんだか心に明るい灯をともしてくれたような気がします。

それにひきかえ「財政破綻どこ吹くかぜで税金を無駄使いし続ける」お役人の世界はどうでしょう。政治も混迷の極に達しています。なんとか良い方策はないのでしょうか? 

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